海豚踊り

庭の林檎の木が真っ白に見える。見ると葉が食い尽くされ、蜘蛛の糸の
様なモノが全体に絡みつき、中が毛虫だらけの状態。妻は焦り、雨合羽
を着て、脚立に上がり鋸を振り回し、枝を全部落とし、砂かけ婆の形相で
殺虫剤を振りまいた、

毎年小さな実は付けるのだが、食べられるほど大きくは成らない。
隣のオクサンが言うには、キチンと木の世話をすれば、キチンとした
実はなるはずだ・・なのだが・・勿論、我が家はやらないし出来ない。
放っておくとどうなるか・・林檎の木の回りに何十匹ものシロチョウが飛び
回る事になる。一見その景色は幻想的ではあるのだけれど、飛び交って
いる蝶が林檎の木に卵を産み付け、繰り繰り返し、やがて幾万匹の蝶が
飛び交う様になり、林檎の木に卵を産み付ける様は、雪を被ったクリスマ
ス･ツリーの様に成り・・・。キモチワルー。

ムカーシ・・雑誌に天国の音楽とはどんなモノか? と言う記事があった。
書いた人の名前が出てこない。ウンウン唸りながら10分くらい考えると
思い出せるのだが、朝っぱらから これは辛い。それは止め。
天国に音楽があるとすれば、淡々としたメロディーが延々と続く・・・
こんな事が書いてあった(気がする)。

SAPPORO CITY JAZZ というイベントが行われます。そのイベントの中に
PARK JAZZ LIVE と言うのがあり、アマチュアの演奏が街中　アチコチで
聴くことが出来ます。それに僕の参加しているサークルも出場? します。
恥ずかしながら僕も出ることになり、只今BAND練習中です。演奏予定曲
の中にドルフィン･ダンスという曲があります。何回か聴き、これは南の海
で海豚のフラダンス? あおーい海で跳びながら泳いでる姿を想像して・・
スローな曲で、僕のドラム テクニック・スピード・スタミナが無いことに自
信が有り・・そんな僕にはGOODな選曲であると安心していたのだけれ
ど・・トットットッ・・H氏が大嵐が来て・・・やがて静かな海に戻るをイ
メージして演奏して下さい・・・だって・・・O氏の様にジャン・ジャーン
と叩いてと仰る。忘れちゃダメですぜ・・僕にはテクニック・スピード・
スタミナが無いのですから。
家に帰り、頂いた楽譜を見ながらCDを聴く。テーマを演奏している時には
分かるのだけれど、各楽器のソロ?アドリブ?に成ると楽譜を見ていても
ボヤッとしていると、見失ってしまう。ドラムを叩きながら、僕はメロディー
を唄い続け、大嵐がやって来る時を見逃してはいけないのだ。ムズカシ。

海豚が泳ぎ回る・・青い空、穏やかな海、芳しい風・・ここは天国だ!!
天国に相応しい音楽は淡々と延々と。これじゃダメ?