あめゆき

今冬は期待はずれと言うのかな? 降るぞ降るぞとの天気予報が出ます。
チェッ仕方ねぇなーと翌朝の除雪を考え、緊張しながら寝るのだけれど
朝起きて、台所の窓から外を見ると、雪が積もっていない事が多かった。
運良く雪はニセコ辺りから太平洋側の方に抜け、例年少ない太平洋側が
多かったりしているようです。
つい２日ほど前、風雪波浪警報が出て・・こりゃ・・観念して夜のウチに
吹き溜まった雪の始末をしてから寝ました。朝起きてみると、風は未だ強
かったのだけれど、積雪は考えていたほど多くは無かった。
今冬、今のところ除雪は楽です。

永訣の朝　　宮沢賢治
けふのうちに
とほくへ　いってしまふ　わたくしの　いもうとよ
みぞれがふって　おもては　へんに　あかるいのだ
（あめゆじゅ　とてちて　けんじゃ）

うすあかく　いっさう　陰惨（いんざん）な　雲から
みぞれは　びちょびちょ　ふってくる
（あめゆじゅ　とてちて　けんじゃ）

青い蓴菜（じゅんさい）の　もやうのついた
これら　ふたつの　かけた　陶椀に
おまへが　たべる　あめゆきを　とらうとして
わたくしは　まがった　てっぽうだまのやうに
この　くらい　みぞれのなかに　飛びだした
（あめゆじゅ　とてちて　けんじゃ）

詩はまだ続くのだけれどね。この詩は多分中学の時に習ったと思うのだけど
この(あめゆじゅ　とてちて　けんじゃ)という意味が分からなかった、
意味のないただ繰り返される　音　と思っていた。雨樋からこぼれ落ちる雫
が石に当たる音なのかなー位に考えていた。恥ずかしながら最近意味を知り
ました。あめゆじゅ とは　雨雪・・妻の故郷秋田でも言うらしいのだけれど
水分の多い雪　みぞれの事なんですね。
あめゆき　取ってきて　賢治兄さん　と言う意味らしい。僕の頭の中の忘れ
かけていたモヤモヤが４０年以上経って・・・晴れました。

今日の札幌は夕方からあめゆきに成るらしい。